校長挨拶

 本校は明治17年、粟屋活輔氏が私塾「如不及堂」を起こしたのが始まりで、今年で創立140周年を迎えます。この間、数多くの有為な人材を各界に排出し、県内屈指の伝統校として、揺るぎない地位を築いてきました。

 この歴史と伝統のもと、生徒は「文武両道」をモットーに、学業とともに部活動や学校行事、地域貢献活動などに積極的に取り組んでいます。また、本校には平成7年に生徒会で考えられた「広げよ可能性の地図 定めよ羅針盤」というキャッチフレーズがあります。これは、高校時代はいろいろなことに挑戦し、自分の可能性は自分で広げる。そして自分の進むべき進路、生き方を定めていくという決意を表しています。

 本校のスクール・ミッションは「計画的・効果的なキャリア教育を推進するとともに、地域の関係機関等と連携・協働した教育活動を通して、確かな学力と豊かな人間性を培い、知的好奇心や探究心をもって未来を切り拓き、他者と協働しながら主体的に地域・社会に貢献できる人材を育成します。」と設定されています。

それを受け、今年度の重点目標は、

 Ⅰ「確かな学力の育成」

 (授業改善・授業力向上により主体的に学ぶ意欲の喚起、ICTの積極的活用)

 Ⅱ「豊かな人間性の育成」

 (思いやりの心を醸成、学校行事の充実、部活動の活性化)

 Ⅲ「地域から信頼される学校づくり」

 (地域連携活動の推進、生徒の志を高め進学実績の向上)

としています。

 これは、校訓「真摯 勤勉 質実」が、意図するところの「真摯な向上心を堅持し、勤勉・質実な伝統のもとに、たゆまぬ努力によって全人的に知・徳・体の調和を図り、もって人格の成長発展を期する。」という精神を念頭に置き、様々な教育活動の中で教職員が人生の先輩として、しっかりと生徒と向き合い、生徒の可能性を最大限に引き出し、健やかな成長を支援していくことで、「地域から信頼され、中学生がぜひ入学したいと思う、魅力ある学校づくりを推進していく」という思いで定めたものです。

 本校の良さは、人間的にバランスのとれた生徒の育成を図り、主体的に考え、社会に貢献できる人材を育てていることであり、そのような人材を絶えず世に輩出し続けているところです。この理念を今後とも具現化し、学校運営や教育活動に取り組んでいきたいと考えています。

 教職員一同、生徒の夢や目標の実現に向けて、充実した高校生活が送れるよう全力で支援していきます。保護者や地域の皆様のご期待にこたえることができる魅力ある学校づくりを目指していきますので、今後とも本校に対しご支援・ご協力をお願いいたします。


令和6年(2024年)4月1日

 山口県立小野田高等学校   

校長 山 本 徳 子