読書講演会:11月11日

  第65回青少年読書感想文全国コンクール高校の部の課題図書に選定されたのは、『ヒマラヤに学校をつくる』という本です。著者は現在岐阜県在住の吉岡大祐先生。
 11月11日(月)午後、その吉岡先生を本校にお招きして、読書講演会を開催しました。
 吉岡先生は鍼灸師の免許を取得された後で、ネパールに渡ります。そこは、世界最高峰のエベレストがあるヒマラヤ山脈麓の国。自然が豊かで、歴史的文化遺産(釈迦の生誕地でもある)にも恵まれた国です。

 しかし、吉岡先生の目に映ったネパールは、救われないような絶対的な貧困地域でした。そのしわ寄せは最も弱い子どもにのしかかる。ゴミ捨て場でゴミを漁って生きる子ども、業者にだまされインドの買春窟に売られていく子ども、病院にも行けず下痢で死んでしまう子ども…

 吉岡先生は、こうしたネパールの惨状を目の当たりにし、決意します。「ヒマラヤに学校をつくろう」。教育こそがこの絶対的な貧困解決の道になる、という思いからでした。

 しかし、学校づくりは一朝一夕にできるものではありません。資金や地域からの理解など様々な困難がありました。それを乗り越え3年後に開校したのが、「クラーク記念ヒマラヤ小学校」です。これまで200名近い子どもたちが同校で学び卒業し、今は社会で元気に働いているということでした。

 平易でわかりやすい口調の講演でした。なによりも、講演を通じて吉岡先生の人生のモットーである「人の役に立ちたい」という熱い思いが随所に感じられた講演でした。

 「学校にも行くことができないネパールの子どもたちの話を聞いて、自分が恵まれた環境のなかで生活できていることを実感できた。」「講演を聞いて、人の役に立つことの大切さと難しさを理解した。私も将来何か人の役に立つことをしたいと思っているが、その思いが強すぎると相手から安易な依存心をもたれよくないこともわかった。」「『リーダーとは、他の人のために何かできる人のこと』という言葉に感銘を受けた。」「たとえ自分にお金や物がなくても、だれかのために働きたいという思いがあれば、人のために行動できると思った。」「支援で本当に大切なのは、ものを送ることではなく、現地に人が行って共に生活し助けあうことであることがわかった。」など生徒も様々な感想を寄せてくれました。生徒にとっても、心に響く有意義な講演会であったようです。

 吉岡先生、先生の講演からは、様々な多くのことを学ばせていただきました。本当にありがとうございました。

 ちなみに、本講演会は、本年度本校が重点取組校として選ばれている、文部科学省委託事業「対話的読書活動『ライぶらり』推進事業」の取組として開催されたものです。

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